※この記事は2020年の記事で内容が古くなっている場合がありますのでご了承ください。
総合病院よりクリニック系のサイトのほうがいいサイトが多い
みなさんこんにちは。
寒い季節、インフルエンザや新型コロナウィルスなど、病院に⾏ったり、病院のサイトを検索したりということが多くなる季節かもしれませんが、いかがお過ごしでしょうか。
最近弊社でも、病院のホームページ制作のご依頼をいただくことが多くなり、その際に他のいろんな病院サイトを閲覧する機会も多く、その中でよくできているなと思った病院のサイトをいくつかご紹介したいと思います。
病院といっても多くの診療科をそろえた総合病院から、⻭科・眼科・婦⼈科といったクリニックまで種類も規模も様々ですが、全体的な印象としてはクリニック系はデザインに凝った個性豊かなサイトが多く、総合病院などは少し古い、何世代か昔のホームページという作りのサイトが多いように思います。
そこで今回はクリニック系ではなく、⽐較的⼤きな総合病院系の優れたサイトをご紹介したいと思います。(中立的な立場で書くために、弊社で作ったサイトは掲載していません)
⽐較的⼤規模な総合病院
1.⻁ノ⾨病院
なんといっても最初に表示される画⾯(ファーストビュー)のかっこいい写真のインパクトが⼤きいです。
こう⾔ってしまうと⾝も蓋もないですが、写真の質というものがいかに重要で、印象を左右してしまうかということが⾮常によく分かると思います。直線的な建物の印象そのままに、ページ全体がブルー系のシャープなデザインで統⼀されていて、ブランドイメージとしてもよくまとまっていると思います。
機能的にはファーストビューに診療科への誘導が⽬⽴つデザインであったり、写真の下には初診の⽅、再診の⽅、外来担当表など、患者さんがまず知りたい情報へのリンクが分かりやすい形で配置されています。
病院全体のブランドイメージと、わかりやすさや機能性がうまくバランスされた優れたデザインではないでしょうか。
2.⼤阪市⽴総合医療センター
ヘッダ上部に電話番号が⼤きくあり、電話でも気軽に問い合わせをしやすい雰囲気が感じられます。
こちらの病院も、メイン画像のすぐ下に⼤きなボタンで初診や再診の⽅への案内が並んでおり、迷うことはないだろうと思います。
スクロールしていくと、がん拠点病院であることや、病院の特徴、採⽤情報など、カテゴリーごとに整理されて並んでいますので、⽬的をもってこられているユーザーには分かりやすいと思います。
3.⼩牧市⺠病院
こちらは市⺠病院ということで、温かく優しい印象のデザインでまとまっています。
特徴的なのは、ファーストビューのイメージ写真に、多くのイメージをまとめた画像をスクロールさせていて、先⽣や院内の雰囲気が全体として伝わり、患者さんの⼼理的なハードルを下げているところです。
またこの部分に、外来や健康診断の案内や受付時間や交通アクセスなど、必要な情報がまとまった形でレイアウトされているのは⾮常に分かりやすくてよいと思います。特に救急受診の⽅へのボタンは⾊が⽬⽴つなどの配慮も感じられます。
中規模の病院
介護や緩和ケアなどの特定分野の専⾨病院などです。
4.七⼭病院
明度をかなり⾼くして淡くしたファーストビューの写真と、その淡い感じに組み合わせた明るいグリーンが印象的なサイトです。書体も通常のゴシック系だけではなく、明朝系の書体が適宜使われており、それらが全体として優しいブランドイメージが構築できているのではないかと思います。ただ上品さはとても伝わりますが、患者さんからするともしかしたら⽂字のサイズが少し⼩さいと思われる⽅もいらっしゃるかもしれません。
機能的には、画⾯をスクロールしても診療時間のタブが固定で表⺬されており、便利な作りになっています。
5.阪和第⼆泉北病院
⻑期療養型の病院らしく、優しく、親しみやすいデザインになっています。
診療科⽬や外来担当表などはアイコンを使った⼤きなボタンでわかりやすく、院内の写真も多く使われていて、親しみがわきます。特に「お知らせ」コーナーでは⾷事の写真など、⽇々の様⼦が⾝近な感じで伝わってきて好感が持てます。
⽂字サイズを⼤きくするボタンも実装されており、全体として患者思いの親切な作りになっていると感じます。
個性豊かな専⾨病院
クリック系の特定分野に特化したサイトではよくできたサイトが数多くあるのですが、その中でも個性(ブランドイメージ)が明確だと思ったサイトを紹介させていただきます。
6.愛甲産婦⼈科⿇酔科医院 愛甲やすらぎ・ひふ科医院
産科や婦⼈科系の病院やクリニックは基本的に「優しいイメージ」「ソフトなイメージ」「安⼼感」が重要だと思いますが、この病院は書体、⾊、背景のイラスト、写真などがブランドイメージに徹底的に統⼀されているという印象です。ただ、個性が際⽴ち、ブランドイメージが明確になればなるほど、その反⾯、価値観や感受性がその世界観と⼀致しない⼈には逆に敬遠されてしまう可能性も強くはなりますが、それでもその他多くの「よく似たサイト」に埋もれてしまうよりは、強い印象を残せますので、有利に働くのではないかと思います。
7.市川眼科医院
⿊⽬のロゴマークを始め、シンプルですが、とてもデザイン的に洗練されていると思います。「⽩と⿊」という超シンプルでコントラストのはっきりした⾊遣いは、眼科のホームページを訪れる患者さんにとっては、限りなく⾒やすく親切な⾊遣いであると思われます。また、最初の画⾯で現れる院⻑と前院⻑の素朴な直⽴写真は、とても⾃然な印象で、ともすれば無機的な印象になりがちなモノトーンのデザインに、温かみを添えていると思います。とても丁寧に作られたウェブサイトは、患者さんとの接し⽅や治療も、丁寧にしてくれるような印象を与えます。
病院のサイトは採⽤情報も重要
最後に番外編として、病院の採⽤サイトの⼀例をご紹介します。
弊社でも病院に限らず採⽤サイトはよく制作させていただいていますが、どの病院に伺っても、優秀な医師や看護師を確保することは⾮常に⼤きな課題になっておられます。
⼩倉記念病院採⽤サイト
こちらの採⽤サイトはとにかく⼈の写真のクオリティが⾼く、圧倒的に多い!というのが印象的です。働いている姿を魅⼒的に⾒せるということは、⼤きな訴求⼒につながります。患者さん向けのサイトでもそうですが、今回ご紹介させていただサイトはいずれも、写真のクオリティが⾼いサイトが多いと思います。ウェブサイトというのは、いかに有益な、よいことが書かれてあったとしてもそれ以前にまず、写真により印象が⼤きく変わります。それだけ写真の⼒というのは⼤きいということです。
病院サイトを作る際の注意点
病院のホームページを作る際には、その内容が医療広告ガイドラインに抵触しないかなど、⼀般のサイトとは少し違うポイントもあります。また撮影の際には患者さんの顔が映らないようにするなどの配慮も必要です。今回はあえて弊社の制作事例以外のいいと思ったサイトを紹介させてもらいましたが、弊社でも⼤規模な病院から専⾨的なクリニックまで多くの制作事例がありますので、ご興味のある⽅はお気軽にご相談ください。患者さまやその家族が分かりやすく使いやすいホームページであることは当然ですが、病院にとっても、⾃信の持てるホームページをご提案させていただきます。